愛するあなたが大人になって
このプリンを口にして
ふわり 笑顔になってくれたなら。
「パパは、プリンは作れないの?」
このお店のはじまりは、
娘からのその一言。
プリンなんて、作ったことのなかった僕。
「パパに、お惣菜屋さんとプリン屋さん、どっちをやってほしい?」
「うーん… プリン屋さん。
でも、お惣菜屋さんも良いよ。
だから両方かな…」
そう言った、あどけない笑顔。
その一言で
僕はプリン屋をやることを決めました。
プリン専門店を手当たり次第食べ歩く日々。
作るためのアドバイスをくださった方々
共に時間を費やしてくれるスタッフ
そして一緒にプリンを食べる家族
そんな、たくさんの人に支えられながら歩む日々。
- いまの この子が 気にいる味に −
当初そう考え試行錯誤していた僕は、ふと気づく。
「大変なのは、大切なのは、大人になってからも。」
− 大人になった娘に食べてもらいたい。
食べて幸せを感じ、思わず微笑んでしまうような味に −
だんだんと、その想いがふくらみ、ふくらんで。
そうして出来たのがちょっぴり大人のプリン。
このお店のプリン。
このプリンを食べた人が、大切な人へ贈りたくなる。
いや、もっと。
大切な人のためになんだかプリンを作ってあげたくなる。
そんな気持ちが芽生えてくれたなら。
プリン屋のモチーフはどうしよう?
そうだ、三日月。
三日月は満月までの始まりを意味し
成長の象徴とされています。
この店を作る原動力は、愛する娘。
娘の成長を祈る、そんな意味合いを込めたいと思いました。